2023年第2四半期(4-6月期)のレビューと見通し概要では、直近四半期の市場動向とFisher Investmentsによる今後の市場見通しについて、その概要をご説明します。
世界市場は第2四半期をプラスで終え、新興国市場(EM)も第2四半期を若干上昇して終えました。経済データは予想を上回っており、また市場も2022年10月の底値からかなり大幅に反発上昇したにもかかわらず、現在の強気相場には典型的な「懸念の壁」——株価上昇に伴って投資家心理を押し下げる数多くの懸念——の特徴が見られると考えます。株価底打ちからほぼ9ヵ月が経ち、現在の投資家心理と現実の状況との間の大きな隔たりは、強気相場序盤の典型的特徴を反映しています。ただし、2023年後半を迎えるに伴い、当社では新たな強気相場には十分な上昇余地と上方サプライズの可能性があると考えており、投資家の懸念は引き続き後退すると見込んでいます。